歯科治療が長くかかる理由

歯が痛くて歯科医院へ行くと、痛む歯以外にも虫歯が何本も見つかり、長い通院が必要になるという声を耳にします。1回の治療は長くかかってもいいから、短期間に治して欲しいという声もあります。歯科医師も、患者さんの要望の通りに治療を行いたいのですが、できない理由があります。まず、患者さん自身が長時間口を開けていられないという現実的な問題です。

前歯であれば問題ありませんが、奥歯の場合は削る道具を入れるなど、口を大きく開けなければいけません。口を開けっ放しにするというのは、顎の関節にも負担を掛けてしまいます。また、虫歯が神経に近い所まで進んでいるときは、痛みが再発しないかと、時間をあけて確認するということもあります。1度にまとめて治療したけれど、痛みが出てやり直しになってしまっては、患者さんもつらいです。

効率の良い治療をするためにも、症状を確認するという時間の経過が大切になります。そして、虫歯で神経を取り除くという治療は時間がかかり、なおかつ詰め物やかぶせ物は、削ってから歯科技工所に送り、作ってもらったものを送り返すという時間が必要になります。どうしても1度には済ませられません。国によって、患者さん一人当たりの治療費の上限が決められているのも理由のひとつです。

週に1回ずつ、治療を進めていくのは、何度も通わなければいけないので億劫になってしまうこともありますが、きちんとした理由があります。保険外治療を行う歯科医院では、保険の枠にとらわれずに治療を進めることもあります。

Filed under: 医療, 歯医者, 渋谷Tagged with:

No comment yet, add your voice below!


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Comment *
Name *
Email *
Website