歯医者に恐怖心を持つ人は多いです。大人になっても怖いという感覚が抜けず、歯が痛くなっても我慢してしまう人もいます。子供の頃の怖かった治療や、独特のにおい、歯を削る音や振動など、苦手に感じるものは人によって様々ですが、最近の歯医者ではできるだけ患者さんが恐怖心を持たないように治療してくれます。例えば、歯を削る際の音や振動ですが、音のしないドリルや、レーザーを使用することでなくすことができます。
においに関しても、一昔前に比べれば薬剤のにおいも無臭のものが増え、中にはアロマテラピーを導入している歯科医院もあります。また、最近の歯医者は初診で行っていきなり歯を削ったり抜いたりすることは少ないです。レントゲンや写真を撮って、どこが悪いのかを確認してから治療に入るためです。その際に治療が怖いことを伝えれば、きちんと対応してくれる先生がほとんどです。
中には、笑気吸入鎮静法といって、鼻から笑気ガスを吸うことで気持ちをリラックスさせてから治療を行う歯医者もあります。意識はありますが、恐怖心が取り除かれた状態で、まるで夢の中にいるような感覚になるガスです。ガスを止めれば、すぐに通常の状態に戻り、副作用もないので安心です。それでも怖いという人には、静脈内鎮静法があります。
静脈、つまり血管に点滴などから鎮静剤を投与するものです。笑気ガスより強く恐怖心や痛みを取り除く効果がありますが、麻酔医の管理下でないと使用することができません。
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